韓国
1. 当事務所の韓国業務の歴史
当事務所の韓国業務は、糸賀弁護士が中国法令関連実務を本格的に開始した1980年代後半に韓国語の勉強を開始したことに端を発し、その後、中国法令関連実務に付随して日本企業から韓国業務に関するご依頼が増加したことにより発展してきました。韓国業務においても、糸賀弁護士により確立された「現地法は現地語で理解する」という原則に基づき、現在では複数の弁護士が韓国語を勉強し、原文で韓国法を確認しております。2. 当事務所の韓国業務の現状
韓国法は、日本法の影響を強く受けているため、日本の弁護士にとっては他の国・地域の法令に比べて理解しやすい内容のものも少なからずありますが、法文化やビジネス慣行が多分に異なっているため、迅速かつ正確な業務遂行のためには、韓国の法律事務所等との協力が必要となる場合があります。当事務所においては、長年にわたる韓国業務の経験を通じて築き上げた韓国の法律事務所等との信頼関係が重要な財産となっています。当事務所では、日本企業の韓国進出及び日・韓間の各種取引を中心に、韓国の現地実務を踏まえてアドバイスを行っており、駐在員事務所の設置、現地法人の設立、技術ライセンス契約及びその他各種契約の作成、各種規制調査、企業結合規制(独占禁止法)対応、撤退支援、債権保全・回収の支援等の幅広い分野において専門的な対応を行っております。
3. 韓国法令の紹介
当事務所が毎週発行しておりますアジア経済法令ニュースにおいては、韓国法令の制定動向を追跡し、必要に応じてピックアップしております。 韓国法令を含むアジア経済法令ニュースは、こちらからご覧ください。韓国判例の紹介
(刑事)自身のアカウントに誤送金された他人のビットコインを使用しても背任罪にあたらないとされた事件[大法院2021.12.16.宣告]
(刑事)違法なウェブページ等のリンク行為が著作権法違反幇助に該当するとされた事件[大法院2021.09.09.宣告全員合議体判決]
(憲法訴願)日韓請求権協定第3条による紛争解決不作為の違憲確認事件[憲法裁判所2021.08.31.決定]
(民事)外国会社間の紛争であっても主たる事務所等を韓国に置く場合韓国法院に訴えることができるとした事件[大法院2021.03.25.宣告]
(刑事)名義受託者が任意に不動産を処分しても横領罪は成立しないとした名義信託に関する判例変更[大法院2021.02.18.宣告全員合議体判決]
(民事)資料提供の協力を怠ったことのみでドラッグアロング権行使を妨害したとはいえないとした事件[大法院2021.01.14.宣告]
(刑事)回復著作物の二次的著作物の利用行為が改正著作権法に違反するか否かが争われた事件[大法院2020.12.10.宣告]
(民事)勤労基準法に定める優先再雇用義務違反が認められた事件[大法院2020.11.26.宣告]
(刑事)金品等の直接的なやりとりがなくても贈収賄罪にあたるとされた事件[大法院2020.09.24.決定]
(民事)団体協約に規定された産災遺族特別採用条項の有効性が認められた事件[大法院2020.8.27.宣告全員合議体判決]
(憲法訴願)兵役準備役に編入された多重国籍者の国籍離脱制限に関する事件[憲法裁判所2020.09.24.決定]
(刑事)代作させた美術作品の販売が詐欺罪にあたらないとされた事件[大法院2020.6.25.宣告]
(刑事)SNS(カカオトーク)上の名誉毀損において情報通信網法等違反にあたらないとされた事件[大法院2020.5.28.宣告]
(民事)ゴルフ場を無断撮影してスクリーンゴルフ場の映像として再現する行為が不正競争行為だとした事件[大法院2020.3.26.宣告]
(一般行政)業務関連の会食における飲酒により発生した災害が業務上災害と認められた事件[大法院2020.3.26.宣告]
(一般行政)証券申告書の虚偽記載等に関して引受人が課徴金対象となる場合を判示した事件[大法院2020.2.27.宣告]
(刑事)商標権者の同意のないオンライン販売等が商標権侵害に該当しないとした事件 [大法院2020.1.30.宣告]
(刑事)自動メッセージ配信等の機能をもつプログラムが悪性プログラムに該当しないとした事件[大法院2019.12.12.宣告]
(民事)プールでの事故の工作物責任に関して、いわゆる「ハンドの定式」が参考にされた事件[大法院2019.11.28.宣告]
(憲法訴願)慰安婦問題を巡る日韓合意の違憲性を訴えた事件[憲法裁判所2019.12.27.決定]
(租税)情報通信等のサービスにおける違約金に付加価値税が課税されるか否かに関する事件[大法院2019.9.10.宣告]
(民事)不提訴合意の効力に関する事件[大法院2019.8.14.宣告]
(民事)国際裁判管轄権の判断基準に関する事件[大法院2019.6.13.宣告]
(一般行政)ボランティア奉仕者の勤労者性が認められた事件[大法院2019.5.30.宣告]
(民事)タクシー運転勤労者の所定勤労時間を短縮する合意が無効とされた事件[大法院2019.4.18.宣告全員合議体判決]
(租税)日韓両国に住居を有する者の納税義務発生国を判断する基準に関する事件[大法院2019.3.14.宣告]
(民事)逸失収入の算定にあたり労働可能年限を65歳とすべきか否かに関する事件[大法院2019.2.21.宣告全員合議体判決]
(民事)存続期間が延長された医薬品の特許権の効力の範囲に関する事件[大法院2019.1.17.宣告]
(租税)タックスヘイブンに設立された法人が受領する配当金に対する課税処分に関する事件[大法院2018.12.13.宣告]
(憲法訴願)即時抗告期間を定めた刑事訴訟法第405条の違憲性を訴えた事件[憲法裁判所2018.12.27.決定]
(民事)政治的理念を批判する表現行為の名誉毀損の成否判断に関する事件[大法院2018.10.30.宣告全員合議体判決]
(刑事)良心的兵役拒否者が兵役法違反により有罪となるか否かに関する事件[大法院2018.11.1.宣告全員合議体判決]
(民事)日帝強制動員被害者による損害賠償請求事件[大法院2018.10.30.宣告全員合議体判決]
(民事)営農組合法人債権者の当該組合員に対する弁済請求可否に関する事件[大法院2018.8.1.宣告]
(一般行政)「1+1」という表示広告が表示広告法違反か否かを争う事件[大法院2018.7.12.宣告]
(憲法訴願)良心的兵役拒否者の代替服務制を定めていない兵役法の違憲性を訴えた事件[憲法裁判所2018.6.28.決定]
(一般行政)学習誌教師の労働組合法上の勤労者性判断に関する事件[大法院2018.6.15.宣告]
(民事)原著作物と二次的著作物間の著作権侵害有無に関する事件[大法院2018.5.15.宣告]
(民事)契約名義信託約定及び登記の効力に関する事件[大法院2018.4.10.宣告]
(民事)航空貨物運送状の裏面約款の効力に関する事件[大法院2018.3.15.宣告]
(民事)日帝強制徴用事件[大法院2012.5.24.宣告]
主要メンバー
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